猫を清里への旅行へ連れて行きました。猫との旅行を楽しむための2点とは

猫を旅行に連れていくこと」はわたしにとって長い間の夢でした。

以前飼っていた猫の美蘭ミラン、アメリカンショートヘア)は素直でとても良い子でした。でも、少し臆病で怖がりな性格だったので、一緒に旅行するというのはあまり現実的ではありませんでした。美蘭はハーネスを着けてのお散歩を、楽しんでくれました。

2018年5月にわが家にやってきたリン、スコティッシュフォールド)は、好奇心旺盛で物怖じしない性格。リビングでもキッチンでも、あちこち突進して探検します。
ハーネスを着けて、初めて散歩に行った時も、始めこそキョロキョロと辺りを見回して物珍しそうにしていましたが、すぐにズンズンと前に進んで歩いていくようになりました。

鈴(リン)ちゃん
いろんなことに興味があるにゃん
ゆうり
でも、お家の中もお外も危険が潜んでいるから、もう少し落ち着いて行動してね

そんな鈴となら、「長年の夢がかなえられるかも!」と思い立ち、家族3人+1匹で1泊旅行を計画しました。


旅行先と宿泊先の選定


さて、にゃんこを連れてどこへ行きましょうか。

移動の多い忙しい旅行は鈴にはムリだと思ったので、都内から車で3時間以内の旅行先を探しました。

わたしの唯一の希望は1つだけ……!

ゆうり
コスモスが見られるところ!

わたしが小学生だったころ、実家の近所にコスモスが自生している空き地がありました。秋になると今でも、たくさんのコスモスを、懐かしく思い出します。

ネットで検索したら、清里に「コスモス街道」という名前の場所があることが判明。

秋の清里――!

響きも気に入って、目的地は清里にしました。

そこから、ペットOKの宿を探しました。

「清里、ペット、ホテル」などと検索し、何軒かの候補の中から今回は「グレイハウンド」というホテルを選びました。「ペットOK」どころか「ペット連れのお客様専用のお宿」と書いてあります。ホームページの写真からは、清潔そうで暖かな雰囲気がうかがえます。おいしそうなお食事も魅力的です。

ウェブサイトから申し込んで、すぐに確認のEメールをいただきました。文面からも暖かな雰囲気がにじみ出ていて、旅行がより楽しみになりました。


猫を旅行に連れて行くときに、大切なこと2点とは


「猫を旅行へ連れて行くためにしたこと」を2点書いてみます。今回旅行が滞りなく進んだのは、この2点に要因があると思います。

① スケジュールに余裕を持たせる

今回の旅行で決めていたのは、

  1. 「グレイハウンド」に宿泊すること
  2. 「コスモス街道」を通ること

の2点のみ。

あとは、のんびりしようと思いました。

旅行に出かけるとなると、「せっかくだからあそこにも寄りたい」「帰りにアウトレットで買い物したい」「有名なスイーツを試してみたい」と、いろいろ予定を盛り込みがちになります。でも今回の旅の目的は「猫を旅行に連れて行くこと」です。鈴が楽しくなければ意味がありません。

もし鈴が外に出るのを嫌うようであればホテルで過ごせばいいし、場合によっては旅行を早めに切り上げて帰宅することもできるように、柔軟なスケジュールを心がけました。

② 猫のための旅行グッズをしっかり準備=ハーネス、キャリーバッグ、ケージ、携帯用簡易トイレなど

旅行に必要と思われる猫用のグッズは次のようなものです。

  • 普段つかっているもの
  1. ケージ(34×47×38.5cm):移動中の車内、必要な時はホテルでも使用
  2. 毛布:防寒用にあると便利
  3. 猫砂:普段のものを多めに
  4. :いつもと同じもの
  5. 食器(御飯用とお水用):使い慣れたもの
  6. ハーネス:お散歩に使っているもの

ハーネスを嫌がる猫は多いようです。
でも、自然災害による避難生活に備えて、わが家ではハーネスとケージに慣れさせるようにしています。

避難する時に、ハーネスもお外も、知らない人たちも、避難所も「全部初めて」というのは、逆にかわいそうだと思います。「ハーネス=嫌な物」ではないということを知っていてほしいんです。

もちろん無理強いはいけません。少しずつ様子を見ながら、機嫌のいい時に、家の中で少しずつハーネスを着ることに慣れさせました。

最初は「これ何?」という仕草を見せていましたが、5分もしないうちに、まったく気にしなくなりました。

  • 今回新たに購入したもの
  1. キャリーバッグ
     
  2. 携帯用簡易トイレ

旅行直前にバタバタとそろえず、購入前にウェブサイトで口コミを調べたり、実際の店舗で質感や使い勝手などを確認したりしながら、数週間かけて買いそろえた方がいいと思います。

ハーネス同様、購入後は少し使ってみて、にゃんこが新しい道具に慣れるように環境を整えてあげましょう。


いざ出発! 1日目はコスモス街道へ


1日目は朝早く家を出発しました。

鈴は生まれて初めて車に乗りましたが、まったく怖がる様子はありません。助手席に座る私の膝の上に乗って外を眺めたり、後部座席のケージで丸くなって眠ったり、リラックスして過ごしてくれました。

午後には清里に到着。佐久南ICで降りて20分ほど車を走らせると、念願の「コスモス街道」に到着です。

国道254号沿いおよそ9キロにわたって、コスモスが点々と植えられています。車を降りて、鈴をキャリーバッグに入れて散歩しました。

開けた土地にコスモス畑があり、たくさんのピンク色のコスモスが咲いていました。濃淡のグラデーションが美しかったです。花が揺れる様子が楽しいらしく、鈴も大はしゃぎでした。

17時半ごろ、ホテルに到着。連休ということもあり、部屋は満室でした。にゃんこを連れていたのはわが家のみ。他の部屋はワンちゃんの滞在が多いようでした。
部屋に入ると早速、ケージと簡易トイレを設置。しばらく鈴と部屋の中で遊びました。鈴は家にいる時と変わらず、あちこちを探検していました。

心配していたおトイレも問題ありませんでした。

鈴にご飯を上げた後、人間は車で近くの温泉に行きました。その後、ホテルのレストランで本格フレンチをいただきました。

レストランはもちろんワンちゃん連れもOKでした。大型犬が多く、どのワンちゃん達もおとなしくテーブルの足元でくつろいでいました。
鈴はお部屋でお留守番。まだ子猫なので、おとなしくしているのは無理だと判断したからです。でもにゃんこ連れのお食事もアリだと思います。

おいしいお料理とワインでいい気分になり、部屋に戻ってくると、鈴はベッドの上で丸くなって寝ていました。


2日目は清里テラスへ


1日目に続いて2日目もいいお天気。朝の散歩の後にガイドブックをパラパラと眺めていたら、「清里テラス」という見晴らしの良さそうな場所を見つけたので、そこに行こうと決めました。

清里テラスはサンメドウズ清里の施設内にあります。冬はスキー場になります。

清里エリアで一番標高の高い場所に位置するサンメドウズ清里。 その山頂エリアにある清里テラスは爽快な「八ヶ岳ブルー」の空、富士山や南アルプスの絶景をお楽しみいただけます。 パノラマリフトで10分間の空中散歩を楽しんだら、非日常の空間が皆様をお待ちしています。

アクセス中央自動車道長坂インターから約20分/JR清里駅から約7分
山麓「センターハウス」横、パノラマリフト乗り場から乗車
約10分で山頂の清里テラスに到着します

公式ホームページから)

パノラマリフト乗り場の手前で犬を入れてリフトに乗るために、キャリーケースを貸し出しています。犬や猫を山頂の「清里テラス」に連れていくことができるのです。

テラスにはソファー席がいくつもあって、そこに座って、写真を撮ったり、絶景を楽しんだりすることができます。ソファー席には砂時計が置いてあり、30分交代で利用できます。

まさかこんなにすばらしい秋の空と美しい南アルプスの景色を、猫と一緒に堪能できるとは思いませんでした。

渋滞に巻き込まれないように、お昼過ぎには清里を後にしました。


猫を旅行に連れて行くときに、大切なことは(1)余裕のあるスケジュール(2)事前の準備の2点です


家族の協力もあり、行く先々の人たちに親切にしていただき、お天気にも恵まれたおかげで、「猫を旅行に連れて行く」という長年の夢をかなえることができました。鈴も楽しい時間が過ごしてくれたと思います。

今回の旅行が滞りなく進んだ理由は、

  1. 余裕のあるスケジュール
  2. 事前の準備

の2点にあったと思います。

スケジュールは細かく決めず、

  • 何か困ったことがあったら途中で旅行を中止しても大丈夫

というぐらいの柔軟性を持たせました。

事前準備では

  • 旅行用グッズを買って、事前に慣れさせたこと

が大きかったと思います。

鈴は、持って帰ってきた本物の「猫じゃらし」(狗尾草(えのころぐさ))にじゃれながら、時々清里の空気を思い出しているように見えます。

旅行グッズを片付けながら、「春になったら、またにゃんこと一緒にどこかに行けるといいな」と思いました。

ここまでお読みいただいてありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

東京都在住。ライター&翻訳者(英語、中国語)として活動中。夫、子ども、猫の3人+1匹暮らし。趣味は、猫と遊ぶことの他、旅行、アクセサリー作り、景色と雪質の良い場所限定でのスキーです。よろしくお願いします。